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「っんん!」
彼女の中が大きく弾けた。
「……あ、あっ……」
大きく息を吐くと、涙目の彼女にキスをした。
上がった息で小刻みに震えながら俺のキスに応えるところがなんとも言えない程かわいい。
ズルッと彼女の中から指を引き抜くと、トロトロとした甘い蜜がついていた。
わりと自然に、自分の指に舌を這わせる。はじめて味わう彼女の味を堪能しようとした。
「え? あ、やだ。そんなの……」
俺の腕の中でぐったりしていた人が真っ赤な顔で、それを止める。
「…だって、それって…… やっぱり、そんなの……///」
切れ切れの言葉。
そんなの無視して、手についたものを舐めとった。
「……あ、あの……」
「美味いよ……」
「!/// あの……」
「ん?」
「あの…… えっと……」
彼女はまだ俺の腕の中にいる。
「あの、私…… どうしたら…… この次って、どうしたらいいの?」
ああ……
「ぅん?」
ポソッと彼女の豊かな胸に顔を埋めた。
次、次か……
「次っていうか、この先は次回にしよう」
彼女が『はじめて』なら今は急ぎたくない。
こんな真っ昼間。いいのは彼女の誕生日っていうだけ……
なし崩しに終わらせたくない。
「え? でも……」
「楽しみはとって置こう。そのかわり、次は容赦しないから……」
彼女はまだ何か言いたげだった。
そりゃ、俺もだけど、こう何度もオアズケくらってたらな〜〜
「……イヤ?」
返事はない。
「物足りない?」
これも返事はない。
困ったな……
俺はわりと満足出来てる。
「……じゃ、もう少しイチャイチャする?」
彼女の胸を揉み上げた。
「あ、」
焦らすように小さく先端を刺激する。
「あ、あぁ!」
柔らかな簡単に形を変える膨らみを大きく揉み上げ、今度は強く吸い付いた。
「ダメ、……もう……」
「……ん」
指を彼女のトロトロにとろけた部分に挿し込むとピクンと弾けた。
もう少し、彼女の中を深く浅く弄るとヒクヒクと痙攣をはじめる。
もう少し。
「…イヤ、あ、ヤダ。あっ、あ……」
何かを感じたのか、彼女の体が大きく反り返った。
「あ、イヤ!」
大きな波がきて、さっきよりも激しく弾けた。
「あっ、あ、……」
力を失った彼女がグッタリと俺のベッドに横たわる。
そっと隣に寄り添うと、彼女は目線だけで俺を咎めた。
「ごめん」それだけ言って彼女を抱きしめる。
それだけでも充分満たされた。
昨日の昼間の様子からその夜のデートは窺えた。
金曜の夜のデート…… そういうことなんだろう。
そう思って昨日は古い友人達と飲んで…… 何故か彼女を持ち帰った。
今はそれで充分。おまけにこれから彼女の誕生日を一緒に過ごす。
そんな夢のような話はない。
「……大事にしたい」
心の底からそう思った。